プレカットとは、家を建てる際に必要な構造材(柱、土台など)を現場で使用しやすいサイズや形にあらかじめ工場で加工しておくことです。
プレカットとは・・・
プレカットのメリット
プレカット加工により、軸組材をそのまま用いて上棟できるので、大幅な工期の短縮・建築費の削減につながります。また機械加工による高精度の継ぎ手・仕口加工により安定した軸組が組めます。
集成材とは・・・
集成材とは、人工乾燥させた20mm~25mmの板を貼り合わせたものです。
集成材はムク材に比べ、構造的に1.5倍以上の強度があります。
生きものである木は50~200%の水分を含んでいるため、乾燥が不充分だと強度低下、反り、割れを生じてしまいます。そのため集成材に用いる木材は天然乾燥に加え、さらに乾燥装置によって木の細胞膜中の水分まで放出させ、含水率を15%以下にまで落として反り、割れを防ぎ、強度アップを図っています。
乾燥材とは・・・
木材は含水率が低くなる程、強度が増します。木材が乾燥すると、寸法は段々に小さくなり、とくに含水率30%近くになると急に大きく収縮し、割れやそりが目立ってきますので、使う前に十分低い含水率まで乾燥しておく必要があります。また、乾燥材で建てた住宅は気密性や保温性がよくなり、住宅の壁のすき間やキレツ、クロスのシワ、床なり、建具の不具合などが少なくなります。
乾燥していない材で住宅を建てると骨組みが終わってから、約2カ月間自然乾燥が必要です。乾燥材は工期が短縮するので費用の面でも大きなメリットがあります。
乾燥経費は建築費の2%前後です。木材の強度が大幅に強くなること、工期が短縮すること、住宅のクレームが少なくなり、長持ちすることを考えますとトータルのメリットは計り知れないものがあります。
含水率とは・・・
含水率とは、木材に含まれる水分の比率のことを指します。木材にどのくらい水分が含まれているかを比率で表したもので、含水率が低いと材が乾燥しており、高いと水を多く含んでいることになります。製材品では大気にさらして乾かした状態(気乾状態)であれば、含水率は約14~15%程度。未乾燥材(乾燥されていない木材)の中には、
含水率が150%を越えるものもあります。1本の木でも部位によって含水率は異なり、一般に、辺材部は含水率が高く、心材と辺材の間の部分の含水率は極端に低い傾向があるといわれる。また、含水率10~13%の時に木材の強度がもっとも高いといわれ、含水率が多いと木材の強度が落ち、木材腐朽菌やシロアリが発生しやすくなるといわれます。